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代表挨拶
2016年の3月。まだ少し肌寒いボストンで行われたMIT Sloan Sports Analytics Conference(SSAC)に参加しました。そこで見た光景は、人生を一変させるほどの衝撃を与えてくれました。世界中から集まった約4,000人の多様なバックグラウンドを持つ参加者が、スポーツの未来について本質的な議論を繰り返している様は、その質と量の両方ともに日本では考えられていないものばかりでした。
当時、日本でもスポーツのビッグイベントが開催されることは決まっていましたが、スポーツと社会という関係性を議論して未来へと繋げる場はありませんでした。SSAC初日の夜、ここでの光景と日本の現状を眺めながらの「日本でもSSACのような場が必要だ。」という議論は、程なくして「日本になければ、自分たちがつくればいい。」という決意に変わっていました。そして、2016年に立ちあげたのがSports X Conferenceでした。 スポーツは社会をより良く、より楽しく、より豊かにすることが出来ます。そのためには、スポーツと社会を構造から捉えてRe-designし、価値を創造していくことが求められます。そのために私たちはスポーツと社会の繋がりにより価値創造をおこなうべく、Sports X Leaders Program、Sports X Conference、Sports X Labの3本の柱を立てて、そのビジョン実現に向けた活動をしています。
と、色々と格好いいことを言っていますが、本当はみんなただ単にスポーツが好きなだけ。
そこで生まれる感動を圧倒的な熱量とともにみんなで分かち合いたいのです。このシンプルな動機こそが、私たちをスポーツと社会が抱える大規模かつ複雑な問題の解決へと向かわせます。
50年後も100年後も、みんなが存分にスポーツを楽しみ、充実した人生を送れている世界を本気で創りたい。Sports X Initiativeは、そんな想いを持った人たちが活躍できる場所として設立しました。
一般社団法人Sports X Initiative
代表理事 富田欣和